葬儀の豆知識

皆さんは、葬儀の「生前相談」って、ご存知ですか?
新聞や雑誌、テレビやラジオ等でも、「終活」を紹介する際に、「葬儀の準備」「葬儀の相談」という言葉がよく出てきますので、最近では多くの方がご存知なのではないでしょうか。
「生前相談」は、「事前相談」という言い方もします。日典ラサでは、多くの方からこの「事前」という響きがちょっと不快だという声を聞きましたので、葬儀の「生前相談」という言い方をしています。

葬儀の「生前相談」とは、ご家族が「もしも」の時に、あわてずにご葬儀ができ、悔いを残さぬように最後のお別れができるように、ご家族がお亡くなりになる前(生前)に葬儀会社に葬儀の相談しておくことをいいます。
20年ほど前までは、「本人が生きているのに、葬儀の話とか冗談じゃない!」という風潮がありました。確かにご本人がご存命なのにお葬式の話など、不謹慎かもしれませんね。
ですが、十年ほど前から「終活」という言葉がよく使われるようになりました。「人生の『終』わりのための『活』動」で「終活」です。
この言葉の浸透とともに「葬儀の準備」「葬儀の相談」は、徐々にタブーではなくなりました。むしろ、最近では積極的に薦められるような風潮になってきたともいえます。
ちなみに、「終活」という言葉は、2010年の新語・流行語大賞にノミネートされ、2012年の新語・流行語大賞でトップテンに選出されました。

「生前相談」3つのメリット

さて、葬儀の「生前相談」って、なぜ大事なのでしょう?
3つの大きなメリットがあると思います。

1.いざという時にあわてない

1つ目は、「いざという時にあわてない」ということです。
当たり前のことですが、葬儀は突然です。例えば、ご家族が病床に伏していても、もちろんいつお亡くなりになるかはわかりません。それよりも回復を祈る気持ちが強いのが当然ですから、ご家族の不幸はできれば考えたくもないでしょう。
ですが、「もしも」の時が、訪れることがあります。お別れの時がきます。
大切な方に感謝の気持ちを込めて、残された者の義務として送らなければなりません。
ですが、いざ葬儀という時に「いったい何をしたらよいのだろう」「誰に連絡すればよいのだろう」と迷っていては、大切な方を立派に送ることができません。
まわりの人に聞けばよい、とお考えの方も多いと思いますが、葬儀は何度も経験するものではありません。意外と皆さん、葬儀の段取りなどは詳しく知らないものです。
ですから、葬儀の「生前相談」が重要になってきます。
「生前相談」をしておけば、まず、どこに連絡をして、葬儀の規模はこのくらいで、内容はこのようにして、とあらかじめ大体の予定が立っていますから、あわてることがありません。
何も準備をせずに、いざご葬儀となった場合、葬儀が終わってから、あの方を呼べばよかった、こういう送り方にすればよかったなどという後悔をするご家族がたくさんいらっしゃいます。
そのようなことがないように、送る側の責任として、「生前相談」で葬儀の準備をしておくことは重要です。

2.「葬儀の価格」「葬儀の予算」が把握できる

2つ目は、「葬儀の価格」「葬儀の予算」が、大体把握できるということです。
葬儀は、よく価格が不透明だと言われます。
ですが、日典ラサでは、ご葬儀には必ずお見積を出し、また、ご希望のご予算があるようでしたら、そのご予算に合うような葬儀の提案を行っています。
最近テレビCMで、さまざまな葬儀会社が、葬儀の明朗価格、葬儀のセット価格などを謳っています。ですが実際には、オプションとしてさまざまなものが付帯して、予定の価格よりも多くなってしまうことがあるそうです(実際に、2021年7月には、景品表示法違反として指摘された葬儀会社がありました)。
「葬儀の価格」は、各ご家族によってさまざまです。規模の大きさだけではなく、葬儀の内容によっても変わってきます。
例えば、故人が好きだった花を思いきり祭壇に飾りたいというご家族は多いでしょう。その場合は、当然葬儀価格が変わってきます。
また、葬儀には、いわゆる葬儀代の他にも、お清めの際の飲食費や引き物費、お寺さんに納める祈祷料や戒名料などが必要になります。
ご家族によってさまざまな「葬儀の価格」がありますので、確かに「一律●●万円」とはならないのが実情です。
「え? こんな料金になるの?」と、後から思わないように、日典ラサでは、葬儀の「生前相談」をされた方に、かなり細かいお見積をお出ししています。基本セットを中心に、そのご家族一軒一軒のご希望を伺って、真摯にお見積を出させていただいています。そしてご家族に十分ご納得いただいた上で、実際の葬儀のお手伝いをしています。

3.ご家族の想い通りのご葬儀ができる

3つ目は、「ご家族の想い通りのご葬儀ができる」ということです。
人生は、お一人おひとり異なります。好きな花、好きな色、好きな音楽、趣味、仕事、家族…。一人と同じ方はいらっしゃらないと思います。
ほとんどのご家族は、故人様に感謝を込めて、「ありがとう」と「さようなら」の想いを伝えたいと思うでしょう。
故人様の人生を讃え、あなたと一緒の人生は楽しかったと、素直な気持ちを伝えるために、最近では「オリジナル祭壇」などを使った、個性ある葬儀が増えています。
日典ラサには、小、中、大のさまざまな式場があります。小さいお葬式から家族葬、そして一般葬と、葬儀の規模はさまざまなスタイルからお選びいただけます。
これらの式場で、どのように故人様を送るか、ということは、生前にお考えいただくことが可能です。こんな花を飾って、こんな音楽を流して…、など、故人様らしい送り方ができます。
このような準備も、葬儀の「生前相談」をすることによって、満足のいく送り方ができるのです。ご葬儀は、急に訪れます。「もしも」の時から、ゆっくりと準備をすることはできません。
「ご家族の想い通りの葬儀」は、ご家族の財産になります。いい送り方ができたと、思っていただけると思います。今日の葬儀では、この3つ目のメリットがかなり大きいと思います。

日典ラサの一級葬祭ディレクターにお任せください

以上、葬儀の「生前相談」について、大きく3つのメリットをご紹介させていただきました。
ごかぞくが、「あまり考えたくない」と思う気持ちは、当然だと思います。ですが、相談することで上記のような大きなメリットがあります。

まずはお気軽に、日典ラサまで声をおかけください。一級葬祭ディレクターが、ていねいにお話を伺います。

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